野菜を与える際の注意点について
さて野菜を与える際にどんなことに気をつければいいのか、注意点
を簡単にまとめてみました。
・野菜ばかり与え、大量に食べると腸内細菌によって発酵されて
ガスが溜まりやすくなります。
・調理する際の具体的な注意点ですが、経験的にむしろ生の方が
犬は好みます。個体差はありますが、犬は軟らかい食感より野菜の
硬い部分を好みます。(キャベツの芯や大根など)
・与えてはいけない野菜については、野菜に含まれるアルカロイド
が犬に毒性を示すこともあります。摂取してはいけない野菜では
ありませんが、アルカロイドという視点から大量に摂取しない方が
無難であると考えられる野菜は
・ナス科(ナス、ジャガイモ、トマト、ピーマン、ハバネロ)
・マメ科(インゲンマメ)
・ユリ科(ネギ、ニラ、ニンニク、タマネギ、アスパラガス)
しかし摂取する量が大切で通常“舐めた程度”では大きな問題に
発展することは稀です。ジタバタする必要はありません。
・このような場合には野菜を与えるのは不適切
野菜や果物はアルカリ性食品で、アルカリ性ミネラルが多く含まれ
ます。人ではこれらの食品を1ヶ月以上食べ続けていると確かに尿の
pHはアルカリ側に傾きます。犬では報告されていませんがアルカリ
性尿石症の治療をしている犬にはあえて野菜を与えることは控えた
方が無難かもしれません。
ちなみに硫黄、塩素、リンなどのミネラルは酸性を示し、これらは
肉類、魚、穀類に多く含まれます。
犬は野菜類の消化率が低いながらも、効果的に与えると逆に腹持ち
がよく、食物繊維が腸管の健康に役立っていることも分かりました。
今回ご紹介した注意点を把握した上で、効果的にワンちゃんにも
野菜生活を取り入れてみてはどうでしょうか。