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肥満に注意!太り過ぎの犬が増えている?

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●理想体重(適正体重)について

理想体重(適正体重)の15%を超えると肥満とされます。
たとえば、体重10kgの犬が11.5kgになってしまったなら、
それは肥満ということ。その前に、適正体重ってどう求めれば
いいの?と思われるかもしれませんね。

犬種図鑑やショードッグの犬種標準には平均体重もしくは理想
体重という項目があるはずですが、それはあくまでも平均的な
ものです。同じ日本人でも痩せている人もいれば太っている人も
いるように、同じ犬種であっても個体差がありますので、一概に
この犬種だからこのくらいの体重であるべきとは言えません。
ミックス犬であるならなおさらのことです。他の犬より多少体重
が重くても、逆に軽くても、そのコにとって適正であればその
体重でいいわけです。

では何を理想体重(適正体重)とするのか?1つの目安には、
子犬が順調に育った場合、生後10ヶ月〜1年半くらいの体重を
記録しておくといいと思います。その頃の体重がほぼ理想体重
(適正体重)に近いということになります。ただし、子犬の頃から
肥満気味に育ててしまった犬の場合は別ですが。
もっと正確に知りたい場合には、動物病院で体脂肪を測っても
らうといいでしょう。その数値から理想体重がわかるはずです。
掛かりつけの動物病院で犬用の体脂肪計を所有しているか
どうか一度聞いてみてはいかがでしょうか。

参考までに、犬の平均的適性体脂肪率は20%台。性別や年齢、
避妊・去勢しているかどうかなどで数値は変わってきますので、
詳しくは動物病院にお尋ねください。

●ダイエットの失敗を予防する

さて、愛犬の体重が気になり、ダイエットをしている方も
多いことでしょう。失敗しがちなのは、リバウンドです。折角
痩せたと思ったのに、また太ってしまったのではがっかりですよね。
リバウンドというのは過剰なダイエット、急激に体重が減った
場合に起こりやすいとされます。人間では1ヶ月の間に体重の5%
が減った場合にリバウンドしやすいということですが、1つには
脂肪細胞から分泌されるレプチンという物質と満腹中枢との関係が
作用しています。

レプチンとは脂肪細胞が脂肪を吸収すると分泌される物質のこと。
脂肪細胞が脂肪で満たされるとレプチンが満腹中枢を刺激して、
もうこれ以上はいりませんと伝えるわけです。当然、体はそれ以上
食べようとはしないわけですが、ダイエットをしていると満腹中枢
を刺激するだけのレプチンの量に達しず、体は常に飢えたような
状態になって、次に何かを食べると、より栄養を吸収しようと
働きだします。痩せたからと食事を元の量に戻したりすると、
この作用によって結局また太ってしまうことになるというわけです。

レプチンの分泌量がその時の体の状態に合わせて安定するには
約1ヶ月かかるということですから、痩せた後も少なくとも1ヶ月
はダイエットを続ける、もしくは1ヶ月の間ゆっくり少しずつ減量
していくというふうにしたほうがいいでしょう。おおむね1週間に
体重の1〜2%を減らしていくようなつもりでダイエットするのが
いいのではないでしょうか。

●ダイエットにお勧めな食材

ドライフードをダイエット用に切り替えたり、量を減らす
というのも1つの方法ではありますが、少しでも満腹感を与えて
あげるために別な食材をトッピングしてあげるというのもいいで
すね。以下のような食材はダイエットの際にも使えます。

・おから     ・豆腐    ・キャベツ
・キュウリ    ・ニンジン  ・ブロッコリー
・小松菜     ・サツマイモ ・リンゴ    
・鶏のササミ   ・タラ   

実際、ガイドの愛犬は子宮の病気のため子宮の摘出手術を受けた
後に体重が増えてしまったのですが、基本、手作り食である中、
おからと豆腐、野菜、リンゴなどを混ぜることで減量に成功し
ました。また、こういった食材とは違いますが、カロリーが低く、
かつ長く噛めるガムを与えてあげるというのも満腹感を味あわ
せてあげられる1つの方法かもしれませんね。