●特徴 細長い口吻とブラックの鼻をもち、尾は上を向いている。四肢は筋肉がよく発達して いる。コートは中くらいの長さで、下毛が豊富で表面上に寝ている。 ●性格 愛情深くて利口である。行動は活発。あらゆる動物と仲良くなれるので、 牧羊犬として最適である。そのほかにも、番犬、家庭犬に向いている。 ●毛色 チェストナット、フォーン・グレー、ブラック、ブラックに くすんだホワイトが入ったもの。 ●飼い方としつけ 下毛は密なのでブラシを強くかける。上毛はコームでとかす。 ●適した運動方法 短時間でよいが、散歩程度を毎日行う。
●特徴 側面は四角く、フォックス・テリアに似ているが、体高はもっとある。 長方形の頭部にボタンの耳がついている。小さく濃い色の眼が鋭敏な表情をつくり 出している。尾は断尾し、直立させる。体重は見た目よりもずっと軽い。 ダブルコートは針金状で密生している。カールしたり、ねじれたコートは認められ ない。新生児の中にはブラックの毛を何本かもって生まれるものがあるが、 これは通常成犬になる前に消える。 ●性格 家族のメンバー全員に忠誠心をもち、要求された仕事をタフにこなすアイリッシュ テリアは、素晴らしい家庭犬といえる。勇敢で保護心が厚く、自分の愛すべきもの たちを守るためには、いかなる危機が迫ってきても勇敢に立ち向かっていこうと 身構える。また、どんな環境にも適応できる。この犬はオス同士を一緒に飼うと、 ケンカすることがあるので注意する。 ●毛色 明るいレッドからウィートンまでのソリッドカラー各色。 胸部にホワイトのパッチが入るのはあまり好ましくない。 ●飼い方としつけ この犬のコートは、グルーミングを丁寧にすればするほど美しくなる。 ブラッシングとコーミングは規則的にしなければならないが、手入れは簡単。 プラッキングを頻繁にすることによって、色が美しくなる。入浴させるのは、 ほかの方法ではきれいにならない場合だけでよい。四肢パッドにウオノメができ ていないかチェックすることを忘れないようにする。 ●適した運動方法 活発な犬なのでかなりの運動量を必要とするが、飼い主との触れ合いを兼ねた 運動を取り入れるとよい。ほかのテリアと同様に、リードをつけて長時間引き 運動させるか、塀のある庭の運動などはルーティングに取り入れる。 ハンドリングの際には断固とした態度で臨まなければならない。小さい子供では 反抗されると手に負えなくなるため避けたほうがよいだろう。しかし、幼犬の うちなら、家庭犬として十分に調教することができる。
●特徴 猟犬の中では最も小型で可愛い犬。短くしっかりした胴体は胸深があり、 背中は肩甲部より腰にかけてまっすぐに傾斜している。頭部には明瞭なストップ があり、広い。口吻は四角ばっていて、長く垂れ下がった耳は低い位置について、 尾は断尾する。絹状のコートはまっすぐか、ややウェーブしている。 耳のコートは豊富で、胸、腹部、四肢にもふさふさとしたコートがある。 ●性格 明るく、愛情こまやかでおとなしい。友好的で子供たちともよく遊ぶ。 大胆でいきいきしているが、注意力もあり、覚えも早いのでしつけしやすい。 ただし、1回でも恐ろしい思いをすると注意力が劣ってしまう。また仔犬のころ、 過保護にするとわがままになり、うるさく不健康な犬になるので注意したい。 しつけは毎日行うようにする。 ●毛色 ブラック・ブラック以外の単色・2色以上の毛が混ざるパーティカラー・単色 の場合は胸の小さな白斑以外の白はショーでは許されない。 ●飼い方としつけ コートのお手入れは週に2回、45分ほど行う。頭部や顎の周囲、 肩などはいつもきれいにカットしてコートを整えておく必要がある。 ●適した運動方法 スパニエルは都会でもよく適応できるが、運動は十分にさせて、 肥満にならないように注意しなければならない。
●特徴 体は筋肉質で、四肢は骨太。力強い頭部は大きくウェッジ型で、 深いストップがある。頭蓋の下のほうについている眼は丸く、色は濃い。 耳はピンと立っているか、またはバラの花弁の半分の形(ハーフ・ローズ) で断耳するか、短いため断耳しないかのいずれか。短い尾は先細りで、 先端は極めて細い。コートはツヤがあり滑らか。 ●性格 保護本能が発達していて、飼い主の気持ちに敏感に反応し、服従訓練もしやすい。 監督を怠ると、ほかの犬とケンカをすることもあるので、決して自由に歩き回らせないこと。 ●毛色 ホワイト以外ならどんな色でも認められる。UKCの場合、 マーキングはどんな色でもよいとされている。 ●飼い方としつけ コートのお手入れは特別なことは必要ないが、剛毛用ブラシでブラッシングし、 籾殻ですり落としを行えば、健康でつややかな状態が保てる。 ●適した運動方法 リードをつけての長時間の散歩と駆け足運動は、体調を整えるためにも欠かせない。
●特徴 ほぼ中型サイズで、胴体の輪郭は四角い。胴部は短く体高とほぼ同じ。 頭部は長めで頭蓋も広く、鼻筋はわずかにアーチを描いて長い。口吻はやや四角ば って、顎は強靭。かみ合わせはシザース・バイト。目は大きく開き、丸みをもつ。 耳は三角形で頬に接して垂れている。尾は尻と水平か、やや垂れぎみに保持。 コートは長くかたく、厚く密生して、体表にぴったりと密着している。 ●性格 愛情こまやかで穏やか。忍耐強く、社交的。 ●毛色 ホワイトの単色、レバー、チョコレートとホワイトの混色、 オレンジとホワイトの混色。 ●飼い方としつけ コートの手入れは週に1度でよいが、しっかりと行う。 口のまわりはコームで念入りにブラッシングすること。 ●適した運動方法 ときには自転車での引き運動などをさせ、運動は毎日十分に行う。
●特徴 全体的にコンパクトだが、アメリカン・コッカーより大きく、力強い体格をしている。 中くらいの長さの絹のようなコートは、まっすぐか、わずかにウェーブがかかり、 頭部は短く、体毛はやわらかく密生している。耳、胸、腹、四肢には、ふさふさした コートがある。鳥獣犬にふさわしいスピードと持久力をもつ。 ●性格 おとなしく従順で、子供ともよく遊ぶ。明るく愛情豊か、行儀作法もよく、 優しい犬として知られている。あらゆる環境に適応できる。スピードと持久力 に富む鳥獣犬なので、フィールド・ドッグに向いているが、アパートでも飼育は可能。 アメリカン・コッカーと同様に、健康面においてもほとんど心配はなく、 とても飼いやすいので、理想的な家庭犬といえる。 ●毛色 バフ・ブラック・ブラック&タン・ベルトンのパターンでは、 ブルー・レバー・レッド・レモン ●飼い方としつけ 専門的に育てるのであれば、週に1回のブラッシングをすればよい。 しかし、お散歩などのあとは入念なお手入れを行う。 ●適した運動方法 活動的な犬種なので、十分な運動が必要。
●特徴 スパニエルの中でも大きい犬種のひとつで、バランスのとれた躍動的な体が魅力。 広く長い頭部、暗色の眼で、尾は断尾。長くまっすぐでややウェーブしたコート をもち、耳、胸、腹、四肢にはふさふさとしたコートがある。 ●性格 温和でのん気、明るく愛情にこまやかで、遊び好き。番犬として家族を守ること にも優れている。集中力があり、飼い主に忠実で、猟犬としても優れた犬種と いえる。都心部でも飼いやすい。 ●毛色 毛色は各種あり、レバー&ブラックにホワイトのマーキング、レバー、ブラック、 ホワイトなどにタン、ブルーかレバーの芦毛、ホワイト&タンにブラックか レバーのマーキングがある。 ●飼い方としつけ 週1度はグルーミングをして、美しくツヤのある被毛を保つこと。 専門的なトリミングは年に数回しておけばよい。 ●適した運動方法 自由に運動ができる広さと、十分な運動時間が必要。
●特徴 グレーハウンドのほぼ2分の1のサイズで、ほっそりとした流線型の体型。 背は低いが後方がアーチを描き、力強い。胸幅は狭いが胸深があり、腹部は 引き締まり、巻き上がっている。腰は丸みを帯び、尻はかなり丸く傾斜している。 耳は後方へ寝かせて保持し、緊張すると半立する。また、走るときはぴたっと 寝かせる。コートは短く滑らかで光沢がある。 ●性格 大人しく静かな性格で、頭もよい。一戸建てでもアパートでも飼いやすく、 番犬、あるいは家庭犬としても理想的といえる。優雅で上品なこの犬は、無駄に 鳴いたり吠えたりせず、でしゃばることもないので、室内飼いにも適している。 見かけほどデリケートではなく丈夫なので、世話も容易にできる。ただし、 コートがごく短いので、寒さには十分気を付けなければならない。 ●毛色 グレー、タン、フォーリン、ブリンドル&ホワイト。ほかにも色々ある。 ●飼い方としつけ コートのお手入れはほとんど必要ない。ときどき濡れた布で体をマッサージする 程度でよい。入浴は必要に応じて行う。洗い終わったら、タオルで乾くまで拭くこと。 ●適した運動方法 運動量は、リードをつけての運動を少なくとも1日に2回は必要。幼犬のころから ほかの動物を追いかけないようにしつけておけば、リードが放せる場所で自由に 走る運動をさせるのもよい。
●特徴 頭部は鋭角的で、眼は中くらいの大きさで傾斜し、眼色はマロン。 口吻は狭く鼻に向かっているが、とがってはいない。唇はよく引き締まり、 歯は強く、かみ合わせはシザース・バイト。耳はヘラ状でウェーブのかかった コート。尾は巻いている。頭部を除く全身に、厚くカールしたコートがおおう。 コートは触ると脂っぽく、水をはじく。 ●性格 活動的で勇気があり、どんなものにも恐れない。 ほかのペットには攻撃的な一面もある。 ●毛色 ブラック、レバー、ブラック&ホワイト、レバー&ホワイト。 ●飼い方としつけ 軽くブラッシングする。換毛期には入念に無駄毛を取り除く。 ●適した運動方法 毎日十分に行う。
●特徴 均整のとれたコンパクトな体型。イングリッシュ・スプリンガーよりやや胴が 詰まっていた小型である。頑強な胴体は、長い四肢とよく調和がとれ、背は 短くまっすぐ。ほどよい長さのドーム型の頭部は、明瞭なストップと四角ばった 口吻をもつ。比較的小さい耳は頬にぴったりついていて、垂れ下がっている。 眼色はヘーゼルか暗色。顎は長く、筋肉質ですっきりとしている。尾は全長の 3分の2のところで断尾する。前肢はほどよい長さで、まっすぐ伸び、適度に 飾り毛がある。後肢は力強く、筋肉質である。短毛でまっすぐのコートは、厚くて 絹のようにやわらか。決して剛毛であったり、ウエーブがあってはならない。 ふさふさした羽毛のようなコートが耳・胸・下腹・四肢に生えている。 ●性格 独立心が強く、利口で大変落ちついていて、勇敢で機敏。性格は明るく優しく、 飼い主によくなれ、いうことをよく聞く。子供たちやほかの動物とも仲良くできる。 素晴らしい嗅覚をもち、陸上でも水中でも獲物を捕らえるのに大変優れた犬である。 猟犬としても疲れを知らないタフな面もあるが、番犬や忠実な愛玩犬にも向いている。 ●毛色 毛色は濃いレッド&ホワイトのみ認められている。 ●飼い方としつけ 優美なコートを保つためには、週2回のブラッシングが必要。 ときどきプロにトリミングしてもらうとよい。 ●適した運動方法 この活動的な犬種は、戸外でかなりの量の運動を行うことにより、 精神面も満たされ、落ちつきがうまれる。
●特徴 長く広い頭蓋と眼の位置から、シャープな印象を与える。ボタン耳で尾は直立 している。コートは厚くかたい針金状。眼色は濃いヘーゼル。 ●性格 人を喜ばせることが大好きで、どんな人とも仲良しになれるコンパニオン・ドッグ。 訓練しやすく、勇敢なので、番犬としても最適な犬種である。 ●毛色 ブラック、あるいはグリズルが耳の後ろ、首の下、胴、尾の上部の側面にあり、 ほかの部分はレディシュ・タン。 ●飼い方としつけ ペットタイプならクリッピングだけでよいが、ショーに出すにはハンド・ストリッピ ングが必要。典型的なテーラー・ルックを保つために、少なくとも週に3回は念入りな ブラッシングをする。入浴は月に1回程度で十分。 ●適した運動方法 人と一緒にいることが好きなので、リードをつけての散歩や、 フェッチゲームなどをできるだけ長時間させる。
●特徴 体の大きさは中くらい、筋肉質で四角い印象。頭部は幅広く、口吻は奥行き がありたくましい。耳は離れて直立しているが、とくに警戒したときはピン と立つ。目の大きさは中くらいで暗色。首は力強く、胸部も厚く広い。 四肢は腿が太く筋肉質。尾は普段垂れ下がっているが、活動しているときは 水平で持ち上がる。ほかにスタンピー・テール・キャトル・ドッグという尾の 種もいる。上毛はまっすぐで粗く、下毛は適度に密生したダブルコート。 ●性格 家族にはよくなれて従順だが、ほかの犬や他人に対しては内気で用心深い。 見知らぬ子供などに攻撃的な虐待をうけたりすることがあれば、ときにはかみつく 場合もある。家族に対する忠誠心が非常に強いため、番犬としては最適な犬種だ。 ●毛色 まだらになったブルーで、ブラック、ブルーまたはタンのマーキングのあるもの とないもの、小斑の入ったレッドで、頭部に暗いレッドのマーキングのあるもの とないものとがある。 ●飼い方としつけ ブラッシングは週に1度、約15分程度でよい。 ●適した運動方法 オーストラリアでは重労働犬として飼育されていた。それほど 活動的なこの犬は、長時間の精力的な運動が必要。散歩は最低1日2回。
●特徴 サイズは小型だが、容姿、顔立ちは大変美しく、一見キツネのよう。活発で俊敏な 動作に加え、利口そうな表情をしている。頭蓋は広くややドーム型で、ストップは明確。 眼はアーモンド型で、眼色は濃いがコートの色に準じて淡くなる。耳は幅広く直立し、 わずかに外を向いている。口吻は先細。歯は頑丈で、シザース・バイト。 コートは粗く短滑毛が密生していて、厚みがあり、短い。 ●性格 素晴らしく利口で、落ちつきがある。主人に対する服従心強く、訓練の覚えも早い。 作業には実に熱心に取り組む。感覚も鋭く、警戒心も強い。 ●毛色 毛色はブラック、チェスナット、ブラック・レッド、レッド・チェスナット、 タン、ダーク・チェスナット、ブルーイッシュ・グレーなどがある。 ●飼い方としつけ コートのお手入れは簡単で、ほとんど気をつかう必要はないが、ときどきは獣毛ブラシで ブラッシングするか、タオルでマッサージをする。 ●適した運動方法 非常にタフな犬なので、十分な運動量を要求する。ときには広い野原などに放して、 思いきり走らせてあげるとよい。
●特徴 耳は三角形で前方に折れ曲がるローズ・イヤーで、直立耳と垂れ耳はドッグ・ショー では欠点とされる。背は水平で力強く、胸は深く肋はよく張り、腹はほどよく巻き 上がっている。被毛は直毛か軽いウェーブ状で、中くらいの長さ。頸と胸、または 前肢と後肢の後ろ側には飾り毛がある。尾は生まれつきない犬もいるが、長い場合は 成犬になって10cmを超えない長さに断尾する。歩様はスムーズで軽快であり、スピード を増しても背は水平を保ち、速さや方向を即座に変えることもできる。 ●性格 たいへんおとなしい性格で、犬同士でもめったに喧嘩することがないため、家庭でも 飼いやすく、こうした温厚さがとくに人気を集めている。仔犬のころから人間のそばに おいてしつけをしておくと、家の中でも飼いやすい犬になり、 大変心強いコンパニオン・ドッグとなってくれる。 ●毛色 ブルーマール、ブラック、レッドマール、レッドで、 これらの色に白斑のあるものとないものがある。 ●飼い方としつけ 毎日ブラッシングを行う。とくに脱毛期にはコームでよく無駄毛を取り除いて あげないと、皮膚炎になる可能性もある。 ●適した運動方法 運動は十分に行うことが大切。広い場所で思う存分走らせてあげたい。
●特徴 オス・メスの違いがはっきりとしていて、オスは男性的で、メスは女性的な雰囲気 をもっている。ボディは均整がとれ、筋肉はかたく、無駄な皮下脂肪がない。寒暑や 風雪によく耐え、持久力に富んだ山岳犬としての特性をもつ。背は水平で短く、腰は 発達し力強い。額は広く、溝は浅い。唇は引き締まり、かみ合わせはシザーズ・バイト。 巻き尾と差し尾がある。ダブルコートで、下毛はやわらかく密生し、上毛はかたい直毛。 ●性格 感覚は非常に鋭敏で勇敢、かつ沈着。主人には実に従順だが、 他人には警戒心が強い。 ●毛色 黒虎、赤虎があるが、胸と下肢部にホワイトがあるものもいる。 ●飼い方としつけ コートのお手入れは短毛なので、毎日短時間ブラッシングする程度でよい。 ●適した運動方法 運動はリードをつけて、30〜40分の引き運動が必要。
●特徴 胴体は頑丈で背線はまっすぐ。頭部はボディとバランスがとれてはいるが、繊細 ではない。耳の位置が低いので横幅が広く見える。口吻はくさび形で、頭蓋の長さと 等しい。かみ合わせはシザース・バイト。つま先は猫のようで、肉球はかたい。 尾はしっかりとして、背上に巻き上がる。ダブルコートで、上毛は中くらいの長さ だが、下毛は季節により変化する。飾り毛は豊富で、雄にはたてがみがある。 ●性格 敏感で感覚が鋭い。攻撃的で、警戒心が強いため、仔犬のうちから服従訓練が 必要である。 ●毛色 ショーではグレー、ブリンドル、トライカラー以外は認められる。 ●飼い方としつけ 週に一度ブラッシングする程度でよい。 ●適した運動方法 スピードは必要ないが、毎日欠かさず引き運動を行う。
●特徴 サイズは中くらい。胴が長いので背が低く感じるが、骨格、筋肉が発達し頑健。 肩部の筋肉もよく発達し、胸は深く幅もある。頭部は円錐形で、目は小さく愛ら しい。鼻は大きめで色はブラック。耳は中くらいの大きさでやや外側に向かって 立っている。尾は弓なりにカーブを描いて、背線より下に垂れている。 コートは直毛でかたく、下毛はやわらかく密生している。 ●性格 非常に勇気があり、どんな獣にも恐れない強靭な精神力をもつ。攻撃的な一面も あるが、主人に対しては素直に服従する。 ●毛色 全身ブラックで、ホワイトのマーキングが頭部、喉部、胸部、趾部に入る。 ●飼い方としつけ コートはかためのブラシでときどきブラッシングする。 ●適した運動方法 十分に行う必要がある。引き運動の際には、引く力が強いので注意が必要である。
●特徴 体長と体高の長さが等しく、背は短い。くさび形の頭部に、小さく直立した三角形 の耳が高い位置につく。眼はアーモンド型で、濃いブラウン。きつい巻き尾は 背負っている。コートはダブルコート。長くまっすぐな上毛は、体から離れるよう に開立している。下毛は、厚くうぶ毛のよう。産まれたときはブラックからシール ・ブラウン。生後4ヶ月で薄いホワイトからクリームになる。5ヶ月から1歳半の間に マーキングが現れる。 ●性格 愛情がこまやかで優しい性格。ほとんど完璧といえるほどの家庭犬。注意深く、 忠実で番犬にも適しているが、誰にでも好意を寄せる傾向もある。子供たちと は並はずれて仲良くする。 ●毛色 淡いグレー、またはクリームの下毛に、グレーとブラックが混じった上毛。 毛先にはブラックのティップが入る。四肢はクリーム。尾はライトグレーで、 毛先にブラックが入る。メガネのようなマーキングが特徴。 ●飼い方としつけ 豊富なコートは毛玉にならないように、1週間に2回、45分ほどのブラッシングをする。 コートをやわらかくする恐れがあるので、入浴は必要以外はさせない。 ●適した運動方法 運動は必要だが、都会でも飼える。
●特徴 均整のとれた中型の獣猟犬で、骨格、筋肉ともによく発達している。歩様は弾力 的で持久力に富んでいる。素朴で地味だが気迫と気品がある。体高10に対して、 体長は11の割合。背中は水平で、腰は幅広く強靱。頭部は額が広く、頬は比較的 よく発達し、ストップは明確。口吻はやや太くくさび型で、かみ合わせはシザー ス・バイト。眼は三角形で目尻がやや吊り上がり小さめ。眼色は暗褐色。耳は三 角形の立ち耳。尾は太く背に巻き上げるか、上に巻き上げた差し尾。コートは下 毛がやわらかく密生し、上毛はかたい直毛。頬と尾のコートが多少長い。 ●性格 俊敏で、他人に対しては警戒心が強いが、主人には忠実で従順。命令されると、 どんな困難にも立ち向かう勇気をもつ。 ●毛色 白、赤胡麻などがある。 ●飼い方としつけ コートのお手入れは通常、毎日の簡単なブラッシングをする程度でよいが、春から 夏にかけての抜け毛の多い時期には、下毛の抜け毛をよく取り除くようにする。 ●適した運動方法 リードをつけて毎日30〜40分程度の引き運動をさせる。
●特徴 胴長短足で体高は低いが、背の部分が長く広々としている。大きくてがっしりとした 頭部は、眼の上で丸くなっており頭頂は平ら。上唇は下唇の上に垂れ下がっている。 尾は断尾する。コートはまっすぐな絹糸状でふさふさと厚く、あまり長すぎない。 ただし、四肢と腹部のコートは長い。 ●性格 温和で大変落ちついた、愛情深い性格の持ち主だ。ほかのスパニエルのように、露骨 に感情を表すことはあまりなく、とてもおとなしい。鳥猟犬としては機敏とはいえず動作 はゆっくりしているが、喜んで獲物を運ぶ働きものである。嗅覚が優れているため、現 在ではどっしりと重圧感のあるその珍しい容姿と、知的な雰囲気で人々を魅了してい る。おもしろい友達として、また人間の子供ともよく遊ぶ。飼い主に忠実な番犬としても 知られている。 ●毛色 ホワイトで、頭部と四肢にレモンかオレンジのマーキングが点々と入る。ただし、 マーキングはあまり入らないほうがよいとされる。眼色は、濃いアンバー。 ●飼い方としつけ 少なくとも月2回はトリミングをして、コートの手入れをする必要がある。 室内で飼育する場合は、まめに手入れをして清潔に保つことが必要。 ●適した運動方法 たっぷり歩かせて運動させないと、肥満になりやすいので注意。
●特徴 フォックス・テリアに似た体型で、側面から見ると四角い。耳はボタン状、眼は 小さく、眼色は濃い。丈夫でよくつり合いの取れたボディにテリア種特有のフォワ ード・アングルになった。断尾した尾がついている。コートはテリアには通常見 られないシングルコートで、手触りはシルクのようにやわらかく、密生していて ウェーブがかかっている。 ●性格 この犬にとって服従訓練は非常に重要だ。飼い主になる人は、犬に対して忍耐強く、 確実に、そして正当に訓練ができる人でなければならない。訓練が厳しすぎると犬を 挫折させることにもなり兼ねないので、その兼ね合いも心得て訓練に臨む必要がある。 ●毛色 毛色は薄いシルバー・グレー、そしてミッドナイト・ブルーからストレート・ブルー まで、あらゆるブルーがある。頭、四肢、尾に濃いポイントがある。 ●飼い方としつけ グルーミングは、スチール・コームとスリッカー・ブラシを使って、少なくとも1日 おきに行う。ハサミとクリッパーで適切にトリミングを行うことも必要だ。 入浴は月に1回程度。この犬のコートは換毛することがなく、犬特有の体臭もない。 ●適した運動方法 長時間リードをつけて散歩させるか、激しいゲームをさせることで、ケリー・ブルー ・テリアの強釼な肉体と精神をつくる。リードを離すときは、監視を怠らないこと。
●特徴 一見小型のセターやスパニエルに似ている。頭部は小さく、口吻は細く、耳は高い位 置につき、前方に垂れている。わずかにウェーブがかった長めのコートが全身をお おっている。この犬の大きな特徴になっている尾には、長くふさふさしたふさ毛がある。 ●性格 明朗活発で利口、繊細でやさしい性格。主人には従順で忠実。主人と一緒にいるこ とを心の支えとし、奉仕に喜びを感じるタイプ。 ●毛色 レッド&ホワイト ●飼い方としつけ コートは長いが、手入れは比較的楽といえる。長い部分はコームを使い、短い部分は 週に1回ブラッシングをする。 ●適した運動方法 毎日、散歩程度の運動を行う。
●特徴 体型は長くて筋肉質である。広い胸はよく発達し、背はがっしりしている。長く広 い頭部はストップが明瞭で、大きなヘーゼルの眼の上には長い眉毛が生えていて、 口吻は垂れ下がっている。尾のつけ根は低い位置にあり、断尾する。腹部は直毛で やや脂っぽいコート、耳や四肢、尻、尾はふさふさとしたコートである。 ●性格 のん気でありながら頑固な一面もある。誰に対しても明るく、温和で子供とも仲良く なれるので家庭犬に適している。物覚えはそんなに早くないが、判断力はしっかり もっているので、しつけや訓練はスムーズにでき、優秀な番犬にも向いている。 ●毛色 濃いゴールデンレバー ●飼い方としつけ コートのお手入れは週に2回、10分程度ブラッシングする。 ●適した運動方法 屋外の運動が好きなので十分な運動量が必要である。
●特徴 グレーハウンドに似た流線型の体。骨格がはっきり見えるので痩せているように 感じられるが、それが健康で正常な姿である。V字型の頭部に、大きな垂れ耳をもつ。 コートは全身短いが、耳、尾、四肢に絹様の長い毛が生えている。 ●性格 非常に意志が強く、利口な犬。警戒心の強いところもあるが、家族にはよくなれ、 忠実である。必要なときは家族を防衛する。また、狩猟本能をもち、長時間走り 続けるのを好む一方、家の中でゆっくりくつろぐのも好き。 ●毛色 レッド&ホワイト、ブラック&タン、ホワイト、フォーン、クリーム、ゴールドなど。 ●飼い方としつけ 短時間でよいので、毎日ブラッシングを行う。寝床の素材は、摩擦による皮膚のただれ を防ぐために、やわらかいものを用意する。 ●適した運動方法 肥満防止のために、長時間の運動が必要。走るのが速く、走り出すとなかなか止まら ないので、運動は必ずリードをつけて行うこと。
●特徴 ラフ・コートのコリーに似た小さな体はよく引き締まっている。背は短くまっすぐで 毛はかたい。頭部は長くV字型。眼は中くらいのアーモンド型で、色はブラウンか、コ ートがブルーマールのものはブルーかシルバー、または薄いブルー。鼻筋はまっすぐ で長く、色はブラック。高い位置につく小さい耳は、つけ根から4分の3くらいのところま で前方に折れる。尾は長い。コートは粗い上毛と、密生した下毛のダブルコートである。 ●性格 機敏だが穏やかな性質。中には極端にシャイな犬もいるので、社交的な性格を身に つけるために、幼犬のときから人や騒音になれさせたほうがよい。他人にはよそよ そしいが、ほかの犬には友好的。飼い主には優しく、また活動的なので、子供たちに とってはよき遊び相手になる。 ●毛色 セーブル&ホワイト・ブルーマール・トライカラー・ブラック&ホワイト ●飼い方としつけ コートのブラッシングは週に2度、約15分くらい。春は抜け毛がとくに多いので、 お手入れは念入りに行う。 ●適した運動方法 散歩のほかに、広いスペースでの遊びも大切。過度な鳴き声は慎むように、 厳しくしつけることが必要。
●特徴 オスは男性的で迫力があり、メスはやや小型で細身。胸部は深く肋骨はよく張り、 腹は引き締まっている。背中は水平で、腰の幅は広く強靱。額が広く頬の発達もよく、 ストップは明確。眼は三角形で目尻がやや前傾してついている。頸は太く力強い。 尾は背上に力強く巻き上がるか、差し尾で、尾の長さは飛節に達する。 ●性格 感覚が鋭く、闘争心と警戒心が強い。猟も積極的で、主人に対しては従順な犬だ。 ●毛色 胡麻、黒胡麻、赤胡麻、黒トラ、赤トラ。鼻の色はブラック。 ●飼い方としつけ 短毛なので軽くブラッシングすればよい。上毛はかたく直毛。尾の毛は多少長め。 ●適した運動方法 運動は毎日、定期的にリード運動を行う。
●特徴 外見は長毛のジャーマン・ポインターに似ている。鼻は大きく前方に垂れている。 口吻は頑丈で広く、色はチェスナット。かみ合わせはシザース・バイトかレベル・ バイトで、歯も丈夫。唇は薄い。尾は先端部分を断尾してやや短くし、上方に向か うか水平。コートはかたく長めで密生し、ややウェーブがかっているが縮れてはいない。 ●性格 主人には従順で愛情細やかだが、獲物には猛烈な勢いで迫る精神力の持ち主。 ●毛色 ブラックの地にタンやグレーが混じるものや、スタッグレッド、イエローがかった レッドに薄い斑点があるもの、ホワイトの地にレッドの色調が混じるものがある。 ●飼い方としつけ お手入れは週に1度、ブラッシングをする。また、暑い時期には水浴びなどを好む。 ●適した運動方法 運動や散歩は十分に行い、時には泳がせる。
●特徴 体の大きさは中型犬くらい。頭部は大きめで、口吻は細長く、咬み合わせはシザース ・バイトで、歯は丈夫である。全身が長いコートにおおわれていて、ややウェーブが かかった長い毛が密生している。頭頂から顔面にコートが垂れているので、眼がよく 見えないところは、ビアデッド・コリーやブリアード、ベルガマスコ・シープドッグ などによく似ている。 ●性格 注意力があり、常に自分の守備範囲を動きまわって警戒にあたる習性がある。 主人には忠実で、率先してお手伝いをする。 ●毛色 あらゆる色が公認されているが、ブルーグレーやブラックなどが好まれる。 ●飼い方としつけ コートはやわらかく毛玉ができやすいので定期的にコームを使ったお手入れが 必要である。 ●適した運動方法 スタミナと運動神経が抜群なので、運動は十分にさせる必要がある。
●特徴 中型で筋肉質。背は低く、体長は長い。背中はまっすぐで筋肉に富み、腰は短いが 幅広く頑丈。臀部も広いがわずかに後方に傾斜し、胸幅、胸深がある。 尾は先天的に短尾。 ●性格 非常に勇気があり、中型犬ながら迫力のある行動をする。主人には順応、 忠実で作業は熱心に行う。見知らぬ人には警戒する。 ●毛色 グレーの濃淡。背筋に濃い色が出る。 ●飼い方としつけ 時々ブラッシングする程度でよい。 ●適した運動方法 絶えず動き回るほど運動好きなので、広い広場で駆け回らせるとよい。
●特徴 背も頸も短く、力強く筋肉質。骨太の四肢には十分な間隔がある。頭部はウェッジ型 で明確なストップがある。耳はローズ型かハーフ・クリップ・イヤー。尾の長さは 中ぐらい。コートは滑らか。眼は濃い色である。 ●性格 人に優しく、とくに子供には寛容。見知らぬ人や、ほかの動物がいるときは監督が必要。 ●毛色 ホワイトやブルーがある。ほかにはブリンドルで、ホワイトが入っているものとないもの とがある。ブラック&タンと、レバーならびにホワイトが80%以上あるものは望ましくない。 ●飼い方としつけ コートをピカピカ光るように保つには、天然の剛毛ブラシを使い、シャミーでこすり落と す。さらに手のひらに、ごく少量の香油をつけて全身を軽くたたくようにマッサージする。 AKCではトリミングと頬髭の除去を禁じている。 ●適した運動方法 運動は筋肉保持のために、リードをつけての十分な散歩が必要。リードを放す場合は、 極めて安全な場所で行うこと。
●特徴 サイズによってスタンダード、ミニチュア、カニーンヘンと3つのサイズに分かれる。 短い四肢と長い胴が特徴で、体長が体高の2倍もあり、あらゆる犬種の中で最も 胴が長い。頭部はくさび型、眼はアーモンド型で、眼色はレッドがかったブラウンか、 ブラウンがかったブラック。鼻筋が長く、耳も長くて幅が広く、先が丸い垂れ耳。 コートにはスムースヘア、ロングヘア、ワイヤーヘアがあり、毛質と大きさで9種類の バリエーションでショーに出陳されている。スムースヘアとロングヘアの2種は、 犬種登録がされる前から飼育されていた。ワイヤーヘアは、口吻を保護するため、 毛のかたいテリア種との交配によってつくり出されたものと思われる。 ヨーロッパ諸国ではまだ猟犬として活躍しているが、現在はコンパニオンドッグとし て多く飼われている。胸囲が小さいほうが猟には向いているが、最近はショー用に 胸囲の大きな犬が増えてきた。そのため、猟用に飼育されているものと、ショー用に 飼育されているものとは、少々違いが出てきたように思える。サイズの表し方も、 ダックスフンドに限っては胸囲も示すようになってきた。 ●性格 とても明るく温和な性質。行動はコミカルで遊ぶことも大好き。 しつけの訓練にもよく耐えてくれる誠実な犬種で、番犬としても優秀。 ●毛色 毛色は非常に多くのバリエーションが認められており、単色はブラック、 レッド、ゴールド、クリーム。2色ではブラック&タン、ブラック&クリーム、 チョコレート&タン・ブリンドルなど多数の組み合わせがあり、ワイヤーヘアでは ほかにワイルド、ボアー、ソルト&ペパーなども認められている。 ●飼い方としつけ スムースヘアはお手入れも簡単で、ときどき湿った布で全身摩擦を十分に行う。 ロングヘアは、毎日ブラッシングとコーミングを欠かせない。ワイヤーヘアの場合は プロのトリマーにトリミングの方法を教わる必要がある。またこの犬は寒さに弱い ので防寒対策が必要。 ●適した運動方法 ペットとして飼うのであれば特別な運動は要らない。長い背中の損傷を防ぐために、 ベットやイスから飛び降りることは絶対に許してはいけない。
●特徴 たくましい中サイズのテリア。ケリー・ブルー・テリアに非常によく似ているが、 頭部はそれより広く、短い。耳はボタン状。小さな眼はヘーゼルかブラウン。 尾は断尾する。コートはやわらかくウェーブがかかっている。耳のふさ毛は、 普段から耳をトリムして除くが、トリミングはショー用のアウトラインをつくる ときだけ行う。 ●性格 ほかのテリア種に比べて、攻撃的な態度はあまり示さない穏やかで優しい犬。 子供から大人まで年齢を問わず、ほかのペットとも仲良くなれるゆかいな性質の 持ち主だ。エネルギッシュで警戒心が強いので、優秀な番犬にもなれる。 まわりの人を喜ばせるのに熱心なので、訓練もしやすい。 ●毛色 明るいウィートンで、耳と口吻の色は濃いシェードでもよい。 ●飼い方としつけ コートを清潔に保ち、マットになってしまうのを防ぐために、グルーミングと コーミングは頻繁に行う必要がある。ブラッシングとコーミングは、少なくとも 週に3回。良質な長い歯のスチールコームと、コートを剥ぎ取らないようなワイヤー 製のスリッカーブラシを併用する。さらにコートを薄くするシンニング用のハサミ を用い、プラッキングの代わりにトリミングを行うようにする。常に四肢の趾球の 間に異物や小さなマットがないかをチェックし、衛生上の目的で尾の裏のコートを 短くしておく。 ●適した運動方法 リードをつけ、長い時間をかけて散歩するのが最適。これは、健康状態をよく保ち、 飼い主と犬との親近感を高めるために欠かせない。散歩ができない場合は、塀で 囲った庭に放す。この犬はフェッチ(獲物を取ってもどってくる)運動をする機会を 与えてやれば大いに喜ぶ。
●特徴 小型サイズで、古代のグレーハウンド・タイプの口吻をもっている。耳は三角形で 大きくピンと立ち、目は奥目がちで眼色はアンバーかグレー。鼻の色はレバー。 尾は静止時にはサーベル状に垂れている。コートは極めて短い。 ●性格 猟犬・番犬・家庭犬と、色々な目的で育てることができる犬。狩猟をするときには ほかの猟犬のように鳴くことはほとんどなく、吠え声の少ない猟犬として好まれて いる。大胆で威厳があり、利口で主人に忠実。さらに疲れ知らずで行動的である。 ●毛色 全身同色のタン。胸の部分にだけホワイトのマーキングが入る。 ●飼い方としつけ コートの手入れはほとんどいらない。定期的にタオルでマッサージをする。 ●適した運動方法 毎日十分な運動が必要。
●特徴 中量の骨格。頭部はやや細長く、前頭部はわずかに丸みがある。耳は広く薄く 平らで、眼は大きく暗色。ストップは明瞭にあり、歯は非常に頑丈。尾は長く まっすぐ。コートは厚く短く、剛毛である。 ●性格 愛情こまやかで、おとなしい。他人に対してはかなり警戒心をもつので、 番犬、家庭犬に向いている。 ●毛色 レッド、レッドのかかったイエローで、口吻、顎の周囲、胸、尾先はホワイト。 ほか、トライカラーも。 ●飼い方としつけ 簡単なブラッシング程度でよい。 ●適した運動方法 十分に行う必要がある。山道が好ましい。
●特徴 全体のバランスがとれ、美しく気品に満ちている。頭蓋の部分は幅広く、ストップは 明確。口吻はとがっているが、先端はわずかに丸みがある。唇はよく引き締まり、 色はブラックが望ましい。かみ合わせはシーザス・パイド。眼はアーモンド型でやや 斜めに位置し、暗色で眼縁はブラック。耳は小さく三角型で立っている。ダブルコート で下毛はまっすぐで開立し、上毛は密生しやわらか。額、耳、前肢の前面、飛節以下 は短毛で、ほかの部分は長毛。尾と、頸から肩前胸にかけて飾り毛がある。 鼻の色はブラックである。 ●性格 感覚は鋭敏で利口。明るく子供にもよくなれる。主人には忠実で従順。 ●毛色 ホワイト ●飼い方としつけ コートのお手入れは換毛期はとくに入念に死毛を取り除き、コームで整える。 ●適した運動方法 運動は散歩程度でよいが、屋外だけでも飼育できる。
●特徴 頭蓋はかなり扁平で、口吻はやや長く、先はとがっている。眼色は濃く、中くらい の大きさで、出目や丸目ではない。鼻は黒く、耳のつけ根は高く三角形で長くはない。 背は水平で筋肉質、胸は深く腰も頑丈で力強い。尾はやや高く保持する。四肢は よく発達し、十分に筋肉がついている。コートは短毛で滑らかだが、短かすぎず よく密生している。 ●性格 猟犬本来の機能をもち、快活であるが多少内気なところも見られる。決断力があり、 利口で穏やか。自発性がある一方、落ちつきもある。主人に対する服従心も強く、 家族愛も深い。子供たちと一緒に楽しんでよく遊ぶなど猟犬以外にもコンパニオン ドッグとして十分に楽しむことができる。また、犬同士ケンカすることも少なく、 どんな犬とも仲良くできる友好的な平和主義者だ。 ●毛色 ホワイト地にブラック、ハウン、オレンジなどの色が入る。 ●飼い方としつけ コートの手入れはそれほど必要としないが、ときどきブラッシングを行う。 ●適した運動方法 活動的なので運動は十分に行う。中型犬ではあるが大型犬並みの運動量が 必要となる。
●特徴 腰部の筋肉はよく発達し、アーチを描いている。頭部は細長く、わずかにストップがあ る。首筋は細めで長い。耳は後方に寝ていて、鼻はブラック。尾は細長く、上方にややね じれている。四肢は細くすらりと伸びている。コートは非常に短くて輝きがある。 ●性格 穏やかで利口、愛情もこまやか。主人にはよくなれ、忠実で、番犬としても最適である。 ●毛色 グレー、ブラック、ブリンドル、ダップル。まれにホワイトもいる。 ●飼い方としつけ ときどきブラッシングする程度でよい。 ●適した運動方法 リードをつけて、長時間行う。
●特徴 体型は、筋肉がよく発達し頑健である。頭部は細長く削られたように角ばった長方形 をしていて、頭蓋はややアーチを描く。鼻孔は大きめで色はブラック。かみ合わせは シザーズ・バイト。耳は高い位置に付き、垂れている。四肢は長く筋肉が発達し、 肩から垂直にまっすぐ伸びている。足先の握りはしっかりしていて、足裏は厚く丈夫 である。コートはとても厚く、とくに冬は下毛が豊富になる。 ●性格 勇気があり、攻撃的な面をもっているが、主人に対しては従順。頭がよく、 覚えも早いので訓練はしやすい。 ●毛色 首の上部と背中はブラックで、頭の上部はチェスナット、ほかの部分はレッドで、 手足、頸の下、胸前、口吻の下方、尾の先端などにホワイトが入る。 ●飼い方としつけ 定期的にタオルなどでマッサージをする。 ●適した運動方法 体力がある犬なので運動は大好きである。
●特徴 中型サイズで、眼色はチェスナット。眼色の縁と鼻はブラック。四肢はたくましく、 大腿部の筋肉がよく発達している。コートは長く、かたい。量も豊かで羊毛状。 背中はややウェーブがかっている。 ●性格 大胆不敵なところもあるが明るく活発。訓練能力に優れ、大変利口である。 どんな悪条件にも耐え、病気に対しても驚くほど抵抗力がある犬としても知られている。 食べ物がなく、6日間草だけを食べてしのいだという話も残っている。 ●毛色 グレーが基本で、グレーシルバー、ホワイト、イエローなど、ほかの色が混じる。 ●飼い方としつけ 2〜3日に1度は念入りにブラッシングを行う。 ●適した運動方法 毎日、散歩や軽い運動を行うことが大切。
●特徴 体高はスプリンガー・スパニエルよりも低く、コッカー・スパニエルよりは高い。 筋肉のよく発達した背と腰をもち、頭部は長く口吻は鋭角的。耳は垂れており、 ほかのスパニエルに比べて長く、比較的低い位置についている。眼色はヘーゼルか ブラウン。尾も低い位置についているので、断尾しても、背より下方に向かっている。 コートはふさふさとした絹糸状でよく輝き、まっすぐでよくウェーブしているが、 カールはしていない。 ●性格 このハンサムなスパニエルは、まだ非常に数の少ない犬種ではあるが、よく働き、温和 でのんきな犬。素直で愛情深く家庭犬に適している。番犬としても敏捷に対処できる。 ●毛色 ブラックまたはレバー、葦毛、マホガニーレッド。あるいはこれらの毛色にタンが 入っているものがある。 ●飼い方としつけ コートのお手入れは週2回、5分ほどブラッシングをし、トリミングは年に数回すればよい。 ●適した運動方法 活動的なので室内で飼育する場合は、意識的にたまに走らせるようにする必要がある。
●特徴 小型から中型で骨量もあり、筋肉もかたく、バランスがよい。コートは全身長く、 ふさふさした上毛と、やわらかく密生した綿毛のような下毛をもつ。 ●性格 臆病でも攻撃的でもなく、人にも犬にも親しみやすい。従順かつ穏やかで常に注意 深く、家族に対しては忠誠心が強い。大変物覚えがよいので訓練しやすく、また他 人に対して警戒心をもつところもあるので、家庭や農場の番犬にも向いている。 ●毛色 すべての毛色が認められている。 ●飼い方としつけ 週に2回程度ブラッシングする。換毛期にはコームを使用し、とくに念入りに無駄毛を 取り除いておかないと、皮膚病になる可能性があるので注意が必要。 ●適した運動方法 十分な運動が必要なので、長いリードをつけてきびきびとした引き運動をさせるか、 広い場所で走りこませる。
●特徴 胴部が四角ばった中型犬で、頭部は口吻とよく調和がとれている。耳は高い位置に つき、立っているが先は折れている。眼はコーヒー色。鼻はブラックでとがっている。 尾は付け根から3分の2の長さに断尾する。コートは中くらいの長さでもつれたよう に見えるが、フェルト状(毛玉)にはなっていない。 ●性格 かなり攻撃的な性格で、よく吠え、警戒心が旺盛。主人に対しては大変愛情深く甘え るが、見知らぬ人に対しては友好的でない。丈夫で動作も機敏であり、猟犬・牧羊犬 ・護衛犬・番犬と、広い目的に適応できる万能選手だ。 ●毛色 スレートグレー、シルバーグレー、濃いグレー、ホワイト、レッドがかったブラウン があり、全身は単色。 ●飼い方としつけ 下毛が密なので、ブラッシングは強めに定期的に行う必要がある。 ●適した運動方法 運動が大好きなので、十分に散歩や引き運動をさせること。
●特徴 体の大きさは中くらい。頭はドーム型、垂れた耳はV字型。鼻筋はまっすぐで、大きな 眼はダークブラウン。尾は普段は尾の先が上側にカーブしているが、警戒すると背の 上の方に巻き上がる。コード状のダブルコートは地面に届くほど長い。 ●性格 物覚えがよく高い知性のもち主。判断力に富み、動作も機敏。愛嬌がありユーモラス。 ●毛色 ブラックかサビ色がかったブラック。まれにグレーもある。 ●飼い方としつけ 長いコートは入念なお手入れが必要。ブラッシングは週1回、長い時間をかけて行う。 ●適した運動方法 エネルギッシュで毎日かなりの時間をかけて激しい運動をさせなければならない。
●特徴 グリフォン・ヴァンデーンには、4つのボディサイズがある。大きい順にグラン・グリ フォン・ヴァンデーン、ブリケ・グリフォン・ヴァンデーン、グラン・バセー・グリ フォン・ヴァンデーン、プチ・バセット・グリフォン・ヴァンデーンとなり、いずれも 狩猟犬だ。頭蓋がドーム型で細長く、幅はあまり広くない。ストップは明瞭で、口吻は 長い。眼は大きく眼色は暗色。鼻は大きく鼻孔が開いていて、色はブラック。 耳は幅が狭く、薄く内側に折れている。耳は頭部の下のほうについている。 尾の根元は太く、長く垂れている。コートは3〜5cmの長さで、粗毛でかため。 ●性格 行動はとても大胆で元気があり、スタミナがある。仕事になると粘り強く、よく働く。 主人に対しては忠実。家族には、温和で豊かな愛情を注ぎよく甘える。コンパニオン ドッグにも向いている。 ●毛色 ホワイトの地にオレンジ、クリームのシェードがあるものやブラック&タンなどがある。 ●飼い方としつけ コートのお手入れは毛質がかたいので、かためのブラシで強めにマッサージをする。 ●適した運動方法 スピードは必要ないが見た目よりかなりタフな犬なので、運動量はたっぷりとらせる。
●特徴 中型サイズで、体型は流線型で実にスマート。頭部は長く幅狭く、眼は卵形で暗色。 耳は断耳して立てる。口吻は細くとがり、かむ力は非常に強く歯も丈夫。尾は短く断 尾し、背中の線と水平になる。コートは短くかたく輝きがあり、体にぴったり添って 生えている。 ●性格 ピンシャーという言葉はドイツ語で、“かみつく”という意味だが、主人には絶対服従で 献身的に尽くしてくれる。利口で愛情深く、動作は体のスマートさ同様に俊敏。 ●毛色 ブラックにややシェードがかったもの、チェスナット、スタッグレッド、ブルーグレー、 ソルト&ペッパーがある。 ●飼い方としつけ 短毛なので、特別なお手入れは必要ないが、定期的にタオルなどでマッサージをする。 ●適した運動方法 毎日十分に運動させる必要があるが、頭部が狭いため運動の途中で首輪が抜けて 逃げ出さないように注意する。
●特徴 外見は小さくて小型だが、スパニエルの中では最も四肢が長い。丸みのあるやや V字型の頭部には、カーブを描いたストップがある。耳は高く、頭部にピッタリと くっついている。眼は暗色、またはアンバー。尾は短く断尾される。コートは厚く、 わずかにウェーブしている。 ●性格 優しく活動的。友好的で訓練も容易。作業にも熱心なガン・ドッグである。また、 穏やかで子供ともよく遊ぶ。積極的で機敏な動作から、番犬としても優れている。 ●毛色 濃いオレンジ&ホワイト、レバー&ホワイトなど ●飼い方としつけ 週に2回、5分間ほどのブラッシングを行うとよい。 ●適した運動方法 運動が足りないと落ちつかなくなるので、十分な運動量が必要。 閉じ込めた環境で飼育すると、必要以上に吠えることがあるので注意すること。
●特徴 大型・中型・小型の3つの犬種があるが、いずれもボディは頑健。頭部は頭蓋が広く 長い口吻をもつ。耳は大きく先のほうで前方に折れている。この犬の場合、歯が欠如 し、下を口から垂らしていることが多くある。目はアーモンド型で小さい。全身がほぼ 無毛で、わずかに頭頂部・耳の縁・趾・尾の先端などに毛が生えている。鼻は暗色。 ●性格 家族に対しては、愛情細やかで穏やか。ほかのペットとも仲良くなるが、他人に対しては やや警戒心が強く、少し神経質なところがあるので注意する。 ●毛色 皮膚の色は一色で、黒っぽい。 ●飼い方としつけ 乾いたタオルなどで全身をよくマッサージする。 ●適した運動方法 寒冷期の散歩は風邪を引かせないように十分気をつける。
●特徴 日本犬特有の素朴さに満ちた中型の犬。骨格構成は緊密で、筋肉はよく発達してい る。動作は非常に敏捷。キ甲は高く、背は水平。腰は力強く、胸は深く、腹は引き締 まっている。眼色は濃い。耳は三角形で小さく、やや前項して力強く立っている。唇は よく引き締まり、かみ合わせはシザース・バイト。ダブルコートで上毛は剛毛でまっすぐ、 下毛は厳寒に耐えられるようにやわらかい綿毛。 ●性格 精悍で、かなり気性の激しい犬が多い。主人に対しては忠実で従順だが、他人や ほかの動物には警戒心が強い。 ●毛色 赤、白、黒、胡麻、虎、褐色 ●飼い方としつけ コートのお手入れは簡単。毎日ブラッシングをして、抜け毛の処理をする程度でよい。 ●適した運動方法 毎日、リードをつけ30〜50分ほどの引き運動をさせる。
●特徴 体の大きさにはグランデ(ジャイアント)、メディオ(スタンダード)、ペキノ (ミニチュア)の3つのバリエーションがある。グレーハウンドとよく似た体型をして おり、ほっそりと長めでやせ型。頭部はピラミッド型、耳は大きめでピンと立ち、 敏感に動かす。尾は長く水平に保っているが、動き出すとやや上方に上がる。 コートは直毛で、短いものとワイヤー状で長いものがある。 ●性格 活動的で、粘り強い。主人には服従し、とても信頼がおける。見知らぬ犬やほかの ペットには警戒する。 ●毛色 イエロー&タン、ダークグレー、ホワイトにマーキングなど。 ●飼い方としつけ お手入れは比較的簡単で、半月に一度ブラッシングを行う。 ●適した運動方法 引き運動のほか、ときどき広い場所でスピードを出して走らせることも必要である。
●特徴 コンパクトな体型だが、力強い。頭蓋は丸みがあり、眼は小さく、眼色は暗色のアン バーで、柔和な表情をしている。鼻はとがり、色はブラウン。耳は豊富なコートに おおわれ垂れている。尾は全長の3分の1のところで断尾する。コートは豊富で、 顎の周囲は飾り毛になっておりやや長い。光沢があり、輝いている。 ●性格 狩猟時は元気はつらつで、エネルギッシュ。家庭犬としては静かで大人しい一面もある。 ●毛色 チェスナットでグレーがかり、光を受けると反射する。 ●飼い方としつけ コートが縮れているので、まめにブラッシングが必要である。 ●適した運動方法 毎日欠かさず行い、ときには泳がせることも必要。
●特徴 背はまっすぐ柔軟で、首はわずかにアーチを描いている。頭部は頭蓋が広く、長さ10cm もあるコウモリのような耳がついている。目は中くらいのアーモンド型で、眼色は ブラックからイエローまで。皮膚の色がブラックであれば鼻色もブラック。ほかの毛色 の場合はピンクかブラウン。口吻は長く先が細い。尾は長く滑らか。コートは頭頂部に わずかに見られるが、ほかは生えていない。皮膚はやわらかく滑らかな感触。 ●性格 見た目より頑健で、家族とは仲良く元気にふるまう。攻撃的ではないが、他人に対し ては警戒心が強いため、番犬に適している。 ●毛色 皮膚の色はレッドがかったグレー。 ●飼い方としつけ コートがないので、体を乾いたタオルで拭くだけでよいが、皮膚が傷つきやすいので、 あまり強くは拭かないようにする。 ●適した運動方法 適度な運動量が必要。ただし寒さに弱いので、屋外に出すときは気温に注意する。
●特徴 スピッツタイプの犬でチャウチャウに似ている。ボディはよく引き締まり、胸部は広く 厚く発達している。背はまっすぐ。頭部はくさび型、頭蓋は平らでストップは明確。 眼はアーモンド型で眼色は暗色。耳は三角形で小さく直立している。四肢は骨格が 太く前肢はまっすぐに伸びる。尾は高く位置し、背上に上がっている。 ●性格 社交的だが、穏やかな性格で、家族には従順でよくいうことを聞く。大胆で勇気がある。 ときには狩猟本能を発揮し、人を驚かせる。 ●毛色 レッド、オレンジ、ウルフ、グレー、ブラックなどがある。コートは全身密生し、 とくに頸の周辺、尾、後肢の腿部は長い。 ●飼い方としつけ コートの手入れは下毛は密なので、かためのブラシでブラッシングし、上毛はコームで 整える。 ●適した運動方法 運動は1日に1度は必ず散歩を行うこと。
●特徴 サイズは小型から中型で、しっかりとした骨格に筋肉がよく発達し、バランスがとれた 体型をしている。胴がつまって体高があり、動作も俊敏で運動能力も優れている。 コートは全身巻き毛で、手触りはやわらかい。 ●性格 おとなしく静かであり、誰に対しても明るく接することができるため家庭犬に適している。 しつけやトレーニングもスムーズにでき、油断のない優秀な番犬にもなる。 ●毛色 オフホワイトの地色に、ブラウンやオレンジの班が入っているものや、 全身がブラウンやオレンジのものもいる。 ●飼い方としつけ 週2回程度、10分間くらいのブラッシングと、耳の掃除を行うようにする。 ●適した運動方法 広い場所での自由運動をさせてあげることが望ましい。
●特徴 アメリカン・ウォーター・スパニエルは、比較的小柄な体型に、さまざまな能力がぎゅっ と詰まっているような犬種です。鼻口部は、大きなガチョウさえくわえて運べるほど長く 丈夫であり、また、水中でも陸上でもグイグイと進んでいける頑強な四肢を持っていま す。体高より体長がやや長く、頑丈な体つきと筋肉隆々としたたくましさが特徴的です。 また、非常にバランスのとれたスタイルで、大地を踏みしめながら歩くのもこの犬なら ではといえます。被毛はむらのないウェーブからきめ細かいカールまで、幅広いタイプに 分かれており、どのタイプの被毛にも下毛が密集してはえています。この二重構造の組 み合わせにより、厳しい天候や冷たい水、そして草木のトゲなどから身を守ることがで きます。耳のあたりが毛で覆われているので、外耳道にまで毛が伸びていかないよう、 こまめに手入れをしてあげましょう。 ●性格 アナトリアン・シェパードは、飼い主やその家族に尽くし、彼らを警護することを任務 と心得ている忠誠心の強い犬種ですが、のんびりとした面も持ち合わせているので、 決してピリピリと緊迫した表情であたりを警戒しているといったことはありません。ただ、 見知らぬ人には猜疑心が強く、縄張り意識も強い傾向があります。子供とも仲よく つきあえますが、あまり遊び好きではないので、子供にとっては少々役不足の相手かも しれません。番犬としての能力に長けているので、何か怪しい気配に気づくとよく吠える 傾向があります。 ●飼い方としつけ アナトリアン・シェパードには、長めの散歩をさせたり、短時間でもいいので思いっきり走 らせたりといった運動を、毎日取り入れる必要があります。また、温暖な気候や涼し い気候の地域では、屋外で飼うこともできます。被毛の手入れとしては、毎週定期的に ブラッシングをして、むだ毛を取り除いてあげる程度で十分です。
●特徴 エスキーは、もともと雪や氷のなかを、重い荷物を牽引するために作られ、典型的な 北欧人の暮らしに合わせて発展してきました。コンパクトな体つきで、体長よりも 体高がやや長い体型をしています。二層構造の被毛は防水性があり、外界の寒さ から体を守る役割を果たしています。小さくて分厚い耳も、防寒に一役買っています。 この犬種をやや小さくしたそり引き用の犬は、今ではもう絶滅してしまいましたが、 ミニチュアのなかにはそり引き用の犬として活躍している犬がまだ存在しています。 走る時は機敏かつ大胆で、鋭く警戒心に富んだ表情をしています。 ●性格 その名前が意味するように、アメリカン・ウォーター・スパニエルは、根っから水が大好 きな犬種です。この犬は、すばらしい回収犬であり、何でもできる多目的作業犬として 活躍しています。また、楽しいことが大好きなので、毎日適度な運動と知的な活動を させれば、従順な家庭犬にもなってくれます。感受性が強く、常に周囲を喜ばせたいと 願っているような犬種ですが、臆病な面を持ち合わせている犬もいるようです。 一般的に、同じ家庭内にいる他の犬ともうまくやっていくことができますが、見知らぬ 犬に対しては攻撃的になることもあります。たまに吠え癖を持った犬や、クンクン鳴い たり、よだれを垂らす犬もいるので注意が必要です。 ●飼い方としつけ すべての猟犬にいえることですが、アメリカン・ウォーター・スパニエルにも毎日の運動が 必要です。ただ、この犬の場合には、長めの散歩をさせればまず運動量としては十分で しょう。被毛は脂分が多いので、1週間に1回程度のブラッシングが必要です。足の裏か ら頭の先までのむだ毛をバリカンで刈り、耳のなかを定期的に検査してあげましょう。
●特徴 匂いを嗅ぐ行動は、この犬の最高のストレス発散になります。毎日の散歩の中で、 探索時間をたっぷりとってあげましょう。嗅覚が鋭敏なことを利用して、実に粘り強く 匂いを嗅ぎまわって、ストレス解消をしていますから、散歩中の匂いを嗅ぎまわる行動 をあまり制限しすぎると、ストレスを貯め込んでしまいます。 ●性格 活動的で人懐っこい優しい犬種で家庭犬としても安定した人気があります。嗅覚が 鋭く、一度匂いを嗅ぐことに熱中し始めると、集中力はなかなか途切れることがあり ません。飼い主にも従順で温厚な性格の扱いやすい犬種です。 ●毛色 ホワイト
●特徴 自由にマイペースに生きていたいタイプの犬です。それを尊重してのびのびと育て てあげましょう。屋外で一人でいても、耐えられる精神的な強さを持っています。 しかし、それも飼い主とのしっかりとした信頼関係があってのことです。日頃からの スキンシップやコミュニケーションにはしっかりと時間をかけてあげるようにしましょう。 ●性格 一度心を許した飼い主にはとても忠実で従順ですが、それ以外の人には警戒心が強 くなかなか心を開いてくれません。鋭敏な感覚の持ち主で、ことのほか聴覚と嗅覚が 優れ、常に周囲に神経を研ぎ澄ませています。猟犬として素晴らしい能力(スピード、 捜査力、鳴き声、スイチ(離した場所に戻って来る事)が十分に備わっている 犬種です。 ●毛色 ホワイト、レッド、薄茶
●特徴 網膜形成不全や若年性白内障など、先天性の眼病を持っていることが多いので、 チェックが大切。かなりの運動量を必要としますから、毎日長い時間をかけてたっぷり 散歩するのが最適です。こうした散歩を通して、心身の健全な健康状態が保たれ、 飼い主と犬との親近感を高めることができます。被毛は定期的にトリミングをしま すが、自然なままのスタイルも好まれる犬です。小麦色の色調の柔らかくウェービー なシングルコート。おしゃれな家庭犬としてアメリカでは根強い人気があります。 ●性格 勇敢ながらアイルランドのテリアの中では穏やかな性格を持ち、とても利口。 動くことが好きで、飼い主と一緒にいることが大好きです。愛情深い性格ですので、 家族とうまくやっていくことができる犬種でしょう。 ●毛色 ウィートン
●特徴 ドイツで最も小さなガンドッグ。扱いやすいサイズで、賢くて指示にも適確に応え てくれます。その分、かなりの運動量が必要となりますから、それを理解して飼育 するようにしましょう。小さいながらもガンドッグとして活躍してきただけのことは あって、膨大な運動量を必要とします。自由に駆け回れるような広いスペースを用意 しておくのが理想です。 ●性格 もともとが狩猟犬なので、賢くて状況判断も良好で、協調性もあるため理想的な家庭 犬となります。飼い主に対して忠誠心が強く、素直で友好的です。飲み込みも速いの で訓練もスムーズにおこなえます。 ●毛色 あらゆる毛色
●特徴 主人のことを大切に考えて、添い遂げようとする従順さがあります。そのぶん期待を 裏切らないコミュニケーションをしっかりととらなければ、攻撃的になることも あります。暑さが苦手なので、外飼いの場合は、涼しい所を選ばなくてはなりません。 気難しくて頑固な面も強いので、小さい頃からしっかりとしつけていくようにしましょう。 ●性格 大胆で勇敢。警戒心が強く飼い主や世話をする家族にたいしては忠実な犬種です。 強い狩猟本能を持ち、大胆かつ勇敢で、慎重で警戒心に富み、簡単にそそのか されたり、衝動的な行動はしません。見知らぬ人には打ち解けず、他人に触られる ことを嫌がります。全体として、他の動物、とりわけ雄を好みません。方向感覚に 優れています。一人の主人に飼われた犬は、新しい飼い主を受け入れる準備ができ ても、仔犬の頃から育ててくれた前の飼い主への愛着を忘れることはありません。 身を清潔に保ち、食は控えめです。 ●毛色 ホワイト、フォーン、ブラック、ブラック+タンなど
●特徴 闘争心おう盛で粘り強くしつこい性質で、一度攻撃に火がついたら抑えられなくなる ことも少なくありません。毎日の十分な運動にてストレス発散させてやることが必要です。 とくにアメリカン・ピット・ブルテリアは闘犬用、ショー用共、並外れた体力、気力、エネ ルギーを有しており、毎日十分な運動が不可欠です。元来闘犬の血を持ちますので 他の犬との交流は慎重にすべきです。 ●性格 頭はかなりよく、しつけや訓練には十分成果を見せてくれます。大抵一度で覚えるので、 飼い主にとってはコントロールしやすい犬種と言えるでしょう。陽気で明るい性格なの ですが、突如攻撃的になる場合もありますので、普段からの飼い主さんのこの犬種に 対する理解が必要となってきます。やや人見知りする傾向もあります。 ●毛色 レッドなど
●特徴 スキンシップ不足などで信頼関係が失われると、神経質で攻撃的になることがあるので 注意が必要です。主人のことを大切に考えて、添い遂げようとする従順さがあります。 期待を裏切らないコミュニケーションをしっかりととれば、素晴らしい名犬に成長します。 ●性格 性格は活発で好奇心旺盛。そして警戒心も強く主人には忠実です。また、 番犬にも向いています。 ●毛色 ブラック、ブラウン、ホワイト、レッド