ブリーダーって?
ペットブリーダーとは、ペットの交配から出産、繁殖を手がけて
流通させるためのお仕事で、今のペット業界を根本から支えている
と言っても過言ではないでしょう。
生き物の繁殖という最もデリケートな部分や、赤ちゃんとお母さん
の健康管理、維持など、その内容は多岐にわたります。
扱う犬種の深い知識に加えて、遺伝的な疾患を防ぐための交配
相手の選択から、赤ちゃんの出産、母体と赤ちゃんの飼育、子犬の
流通などを行うには、大規模では困難なため、そのほとんどは
個人のブリーダーさんです。
ペットの先進国であるイギリスでは、もともとペットショップで
子犬を展示・販売することはなく、ブリーダーさんから直接譲って
もらうのが一般的で、ブリーダーさんは自分が愛情込めて繁殖
させた子犬を大切にしてくれそうな人にだけ譲るのだそうです。
昔は日本でもご近所で犬が生まれたといって譲ってもらうのが
犬の主な入手方法でした。しかし、最近ではインターネットの
普及により、ペットショップなどを介さない直販という形も定着し、
独立開業されるプロのブリーダーさんも増えてきました。
仕事内容について
遺伝子的病気を持たない子供を作るための知識の取得と
交配(ブリーディング)技術の取得、出産までの流れを覚えること
など多くの知識と技術が必要な仕事です。
子供を産むことは犬にとって命がけの行為でありそれをしっかりと
サポートできなければなりません。
また、犬を繁殖させるだけではなく繁殖させた後その子犬たちが
幸せに暮らせていける環境を提供するのも仕事です。
衣食住や病気にかかったときの治療費など多くのお金もかかります。
近年では簡単に考えてブリーダーの仕事を始める素人が増え、病気
にかかった子犬などが捨てられたり、廃業してしまいそのまま放置
してがりがりにやせた犬たちが保護されるニュースも多く、
モラルが非常に問われる職業です。
ちなみに私がブリーディングの知識を学んだときは訓練所での交配
を手伝いながら学びました。
本当にブリーダーになりたいと考えるのなら、訓練所などで行われ
る交配に参加して学ぶ方法やドッグショーなどに顔を出し実際に
ブリーダーとして活躍している人に話を聞いてみることが一番
良い道だと思います。
活躍の場所
・ペットショップ ・動物病院など動物を扱う職種全般
個人で副業としてブリーダー業をしている人から、チャンピオン犬を
育て優秀な血統を守り育てるトップブリーダーまで様々です。
資格取得について
受験資格は高校卒業、又は同等の学力があれば問題ありません。
資格取得ですが、財団法人職業技能振興会の行っている「ブリーディング技能師」や、
各種団体のブリーディング講座で取得できます。
いずれも民間資格で国家資格はありません。
受講内容は、各団体の認定校や専門学校によって異なります。